清里の森で回る ”夢”のカルーセル
~萌木の村 カルーセル・オブ・ドリーム~

山梨県・清里高原にある「萌木の村」は豊かな自然の中にレストラン、ホテル、ショップが立ち並ぶ複合観光施設。そこに、今や清里のシンボルともなったメリーゴーランド「カルーセル・オブ・ドリーム」があります。メリーゴーランドにはどのような想いが込められているのでしょうか。「萌木の村」社長の舩木上次さん(以下:舩木)と広報の山本成美さん(以下:山本)にお話を伺いました。


―「萌木の村」はどのように生まれたのでしょうか?

舩木:生まれ育った清里に、仲間が集まれる場所を作ろうと1971年に喫茶店「ROCK」をオープンしたのがきっかけです。当時清里はまだ観光地ではなく、清里で初めての喫茶店でした。そこからホテルやオルゴール博物館などの施設が増え、現在の萌木の村の姿となりました。


―なぜ萌木の村にメリーゴーランドを設置されたのでしょうか?

舩木:メリーゴーランドができる前は森が広がっていましたが、その中までお客さんが入ってきてくれないことに悩んでいました。そんな折、海外で森の中や海辺にメリーゴーランドが置かれているのを見かけたんです。その時に「メリーゴーランドは遊園地以外にあってもいいのか!」と衝撃を受けたと同時に、「森の中にメリーゴーランドがあれば、自然の中に人が入ってきてくれるんじゃないか」と思いました。そうして1993年、「カルーセル・オブ・ドリーム」を設置しました。


―「カルーセル・オブ・ドリーム」の名前の由来は?

舩木:アメリカの「House on the Rock」という博物館でメリーゴーランドを見た時に、ああ、これは子供達の「夢」だなって感動したんです。萌木の村でも夢を持ってもらえるメリーゴーランドにしたいと思って、名前にドリームと入れました。


―馬だけでなく、ウサギ、鹿、ダチョウなどたくさんの動物がいますよね。

舩木:実はその動物達は、当時幼かった専務の息子が「これがいい」とひとつずつ選んだんです!
山本:魚をくわえた猫がいたり、ユーモラスですよね。


―設置にあたって苦労されたことはありますか?

舩木:最初は私以外の全員が設置に大反対で、とても苦労しました(笑)「遊園地を作りたいんじゃなくて、自然の中の止まり木として作りたい」という気持ちをなかなか理解してもらえなくて。苦労した分、設置後に話題になった時はとても嬉しかったですよ!


―メリーゴーランド以外の場所にも馬のオブジェがありますね。

舩木:メーカーから予備としていただいたものもありますが、個人的に集めたものもあります。海外で古いメリーゴーランドや木馬が大切にされていたのを見て、アンティークの木馬に興味を持ちました。その頃に集めたものを園内に飾っています。

村内にはあちこちに馬のオブジェが

 
―メリーゴーランドを訪れる際に、おすすめの季節や時間帯はありますか?

舩木:夜、真っ暗な中で光る姿が満月を見ているみたいで好きです。特に冬の夜。極寒なのですが、張り詰めた空気の中で輝く様子は本当にきれいです。
山本:マジックアワーの時間帯もおすすめです。清里の大自然とメリーゴーランドの取り合わせが本当に美しいですよ。


―思い出に残るエピソードはありますか?

舩木:あるクリスマスの日、萌木の村のホテルに私にとってすごく大事なお客さんが泊まりに来てくれたんです。その時に、お客さん達全員が正装して・・・男性はタキシード、女性はドレスで「カルーセル・オブ・ドリーム」に乗ったことがあって、とてもかっこよかったですね。そんな風に大人の社交場としても使ってもらえたらいいですね。いくつになってもメリーゴーランドが好き、って素敵じゃないですか!

ホテル ハット・ウォールデン


―メリーゴーランドのお手入れはどうされていますか?

山本:電気系統のメンテナンスは月に一度。全体のクリーニングは数年に一度行っています。30年経ちますが部品はほとんど壊れたことがないし、塗装も全く剥がれていないですね。手がかからない丈夫なメリーゴーランドなんです! 周りは数年前にリニューアルを行い、木を間引いたりガーデンを整備したりしてより明るい雰囲気になりました!


―「清里フィールドバレエ」では、幕間に小学生までのお子様へメリーゴーランドを無料開放されていますね。

舩木:一生懸命バレエを見てくれる子供達が、ふわっと解放されるような時間を作りたくて。メリーゴーランドを設置した最初の頃からずっと、幕間の無料開放をやっています。

清里フィールドバレエ ⋯ 毎年夏に萌木の村で開催されている、日本で唯一の長期野外バレエ公演。


―最後に、この記事を読んでくださった方にメッセージをお願いいたします!

山本:森の香りや澄んだ空気に包まれて、大自然の中のメリーゴーランドで思い出を作っていただけたら嬉しいです。
舩木:好きっていう気持ちは本当にエネルギーですよ。私は反対に負けず、好きなメリーゴーランドを設置して本当に良かったです。みなさんも、諦めず挑戦を続けてください!

萌木の村の「カルーセル・オブ・ドリーム」をモチーフにしたオリジナルクッキー缶が登場!

萌木の村の想いが込められた「カルーセル・オブ・ドリーム」。そのメリーゴーランドが、とっても可愛いクッキー缶になりました!
缶に描かれているのは、馬だけでなく、ウサギ、鹿、ダチョウ、そして魚をくわえた猫… そう、「カルーセル・オブ・ドリーム」に登場する動物たちなんです。
メリーゴーランドの周りには萌木の村を彩るさまざまな植物も描かれていて、まるで「カルーセル・オブ・ドリーム」をそのまま閉じ込めたようです♪


缶のカラーが3種類から選べるのも嬉しいポイント! ナチュラルな木目調、落ち着いた大人の雰囲気漂うブラック、見ているだけで爽やかな気持ちになるブルーと、どれも素敵で迷ってしまうので、ぜひ3色とも集めてみてください!
こちらのメリーゴーランドクッキー缶は、萌木の村でお買い求めいただけます。

萌木の村の魅力は、なんといってもいろんな楽しみ方ができるところ。メリーゴーランドで遊ぶだけでなく、萌木の村の原点であるレストラン「ROCK」で名物のカレーを食べたり、ショップをのぞいたり、自然の中を散策して癒やされたり、オルゴールの音色に耳を傾けたり…
ぜひ皆さんも「萌木の村」を訪れてみてください!

「萌木の村」公式サイトはこちら

萌木の村オリジナルグッズや地元のお土産などが揃うセレクトショップ「萌木の村エッセンガルテン」。
369daysオリジナルグッズ「メリーゴーランドマスキングテープ」もお取り扱いいただいています!

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配布場所

萌木の村(山梨県北杜市)

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mikko みっこ

大学の卒業論文で遊園地について書くほど遊園地が好き!珍スポット、レトロスポットも大好き!「永原さくら」という名前で、アニメソング・ゲームソングの作詞をしています。

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遊園地や旅行で街を巡ること、猫、片付けが好き!